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村上春树笔下的豆腐(4)

法国盟加传媒

· 美食food

『村上朝日堂』48

豆腐(4)
豆腐怎么吃才最好吃呢?我闲着没事儿干的时候思考过这个问题。答案只有一个。做完爱后吃味道最好。
呃,先把话说清楚啊,以下全都是想象。并非真实发生过。要是大家觉得我是在写自己的事那可就惨了。一切只是假设而已。
那天我吃了午饭在街上散步。走着走着,一位三十多岁、姿色不俗的太太突然屏息凝神直勾勾地盯住了我。我正纳闷儿呢,那位太太牵着的五岁左右的小女孩就径直跑了过来,开口直喊我爸爸。一问才知道,我长得和她去年刚去世的丈夫一模一样。
尽管那位太太对女儿说,“乖,他不是你爸爸噢”,可小女孩就是抓着我的手不放,一个劲儿地喊,“就是爸爸嘛!”
我倒也不烦这种事,蹬鼻子上脸地说,“那就当几天你爸爸好啦。”于是我们三人一起去公园,小女孩玩着玩着累了,睡了过去。
这样一来,事情自然顺理成章。我把她俩送回家,顺便和那位太太睡了。欢快地直至黄昏时分,正巧听到卖豆腐的骑自行车经过窗外,“叮铃铃铃,新鲜的豆腐哟”。她一边理着凌乱的头发,一边喊道,“哎!卖豆腐的!等一下!”不一会儿就从门外提回来两块绢豆腐。切了葱末和姜末,放在其中一块上,和啤酒一起端来给我。又说道,“你先凑合着喝点噢,马上就烧晚饭。”
这种“凑合”着做出来的豆腐好吃极了,简直无可挑剔。总之,第一步是先要找到一个貌美的女子,她丈夫需要长得跟我一样,而且正巧已经去世,否则一切都无从谈起。我整天满脑子都是这种不切实际的幻想,婚外恋根本搞不成嘛。
倪逸舟译
2017/08/17
「豆腐」について(4)
豆腐のいちばんおいしい食べ方とは何か?と暇なときに一度考えてみたことがある。答はひとつしかない。情事のあとである。
 えーと、これははじめにきちんとことわっておくけれど、すべて想像である。本当にあったことではない。経験談だと思われるとすごく困る。仮定の話である。
 まず昼下がりに町を散歩していると、年の頃は三十半ばの色っぽい奥さんが「はっ」と息をのんで僕の顔を見るのである。「なんだろう」と思っていると、その人のつれていた五つくらいの女の子が僕のところに駆けよってきて、「お父さん」なんて言う。よく話を聞いてみると、去年亡くなってその人の御主人が僕にそっくりだったらしいのである。
 その人は、「これこれ、その人はお父さんじゃありませんよ」と女の子に言うんだけど、女の子の方は、「お父さんだ――い」と言って、僕の手を放さない。
 でも僕もこういうの嫌じゃないから、「それではしばらくのあいだお父さんになってあげよう」なんて言っちゃったりして、みんなで公園で遊んでいるうちに女の子が疲れて寝てしまう。
 こうなるとあとはもうコースみたいなもので、当然僕は二人の家まで送っていくついでにその未亡人とできちゃうわけである。で、事が終わると夕方で、家の外をちりんちりんと豆腐屋の自転車がとおりかかり、女は髪のほつれをなおしながら「おとうふやさーん」と声をかけて、絹ごし豆腐を二丁買い、一丁にねぎとしょうがをそえて、ビールと一緒に僕に出してくれる。それで、「ちょっととりあえずお豆腐で飲んででくださいね。今お夕食の仕度しますから」などと言うわけである。
 こういうとりあえずの豆腐の色っぽさというのはなんともいえずいい。しかし僕にそっくりの男と結婚していた色っぽい未亡人を探すところから始めないと話にならないなあ、なんてややこしいことを考えているうちは浮気なんてできないだろうなあ。

村上春樹/安西水丸 『村上朝日堂』より

VIA@Izard720